DDR5メモリを搭載したパソコンでは、「メモリトレーニング」という仕様により、特定の条件下においてパソコンの電源を入れてから画面が表示されるまでに、数分から十数分程度の時間がかかる場合があります。
PC本体の電源が入り、ファンが回っているのに画面が真っ暗なままとなるため、ご不安に思われるかもしれませんが、故障や不具合ではございませんのでご安心ください。
DDR5メモリは非常に高速なデータ転送を行うため、システムがメモリの性能を最大限かつ安定して引き出せるよう、起動時にマザーボードが自動で最適なタイミングや電圧の調整・テストを行います。この自動調整のプロセスを「メモリトレーニング」と呼びます。
以下のような状況での起動時に、メモリトレーニングが実行されます。
ご購入後、お客様の手元での初回起動時
メモリの増設や差し替えを行った直後
マザーボードのBIOS(UEFI)をアップデートした直後
CMOSクリア(BIOS設定の初期化)を行った直後
PCの構成パーツ(CPUなど)を変更した直後
搭載しているメモリの容量や枚数によって所要時間は異なります。大容量になるほど時間がかかる傾向があります。
16GB ~ 32GB搭載の場合: 約1分 ~ 3分程度
64GB ~ 128GB以上搭載の場合: 約5分 ~ 15分程度
メモリトレーニング中は、モニターに何も映らない状態が続きます。
画面が映らないからといって、途中で電源ボタンを長押しして強制終了したり、リセットボタンを押したりしないでください。 調整中に電源を切ると、起動不良やシステム破損の原因となる恐れがあります。画面が表示されるまで、そのままの状態でお待ちください。
マザーボード上に「状態表示LED」が搭載されているモデルでは、メモリトレーニング中は「DRAM」のLEDが点灯し続けます。
※LEDの位置や詳細については、「マザーボード上の状態表示LEDについて」の記事をご参照ください。
一度メモリトレーニングが完了してWindowsが起動すると、最適化された設定データが保存されます。
そのため、2回目以降の通常の起動時はトレーニングが省略され、すぐに画面が映り、速やかに起動するようになります。