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「ファイル高速転送ツール(10G版)」ご利用ガイド & 安全性について

公開日: 2026年08月27日
ソフトウェア

「ファイル高速転送ツール(10G版)」ご利用ガイド & 安全性について

Windows標準の robocopy を高速・並列に活用して、大容量データを転送するためのツールです(現行バージョン: 2.8.3)。単なるコピーだけでなく、転送前の差分確認、速度のリアルタイム表示、ベンチマークとしての速度計測・記録にも対応しています。PCの入れ替え・データ移行・NAS/外部ストレージへの一括転送などにご利用ください。

基本的な使い方

1. コピー元・送信先を指定する

   「参照」ボタンでフォルダを選ぶか、直接パスを入力します。

2. 送信先デバイスを確認する

   送信先を指定すると、SSD/HDD/NAS/USBなどの種類を自動判定し、適したプリセット(スレッド数など)を自動で設定します。判定と実際の環境が異なると感じたら、プルダウンから手動で選び直してください。

3. (推奨)事前比較 (Diff) で内容を確認する

   「🔍 事前比較 (Diff)」を押すと、実際にはコピーせず、どれだけの件数・容量が対象になるかだけを確認できます。既存のデータがある送信先へ転送する場合は、想定外の大量コピーが走らないか事前に確認することをおすすめします。

4. 転送を開始する

   内容に問題なければ「🚀 転送開始 (Start)」を押します。進捗と実効速度がリアルタイムに表示され、完了時にはレポートが表示されます。

5. 必要ならいつでも中止できる

   「🛑 中止 (Stop)」でその場で強制停止します。

各機能について

  • 送信先デバイスの自動判定: 送信先フォルダを指定した時点で、実際のドライブ種別(SSD/HDD/ネットワーク/リムーバブル)を判定し、該当するプリセットへ自動で切り替えます。「Manual (Custom)」を選んでいる間は、意図的な手動設定とみなして自動判定を行いません。

  • 完了レポート: 平均/最大/最小速度、files/秒、使用した設定、失敗ファイル数などを転送完了時に表示します。

  • ベンチマークログ: 転送完了のたびに benchmark_results.jsonl へ1行追記します。マシン名・デバイス設定・速度統計・速度の時系列推移を記録し、複数マシン・複数回の転送結果を後から比較できます。

  • 速度トレースビューア speed_trace_viewer.html): benchmark_results.jsonl をドラッグ&ドロップすると、速度の時系列グラフを表示します。1件選択で単体の詳細(SSDのDRAMキャッシュ切れのような「最初速いが途中から失速する」挙動も確認可能)、2件以上選択でマシン間・実行間の比較ができます。ブラウザで開くだけで動作し、外部への送信は一切ありません。


安全性について(必ずお読みください)

⚠ 移動モード (/MOVE) は元データを削除します

「移動モード」を有効にして転送すると、コピー完了後に元データが削除されます。取り消しはできません。

- 初めて使う組み合わせ(コピー元・送信先)では、まず移動モードを外した通常コピー、または事前比較で内容を確認してから使うことを強くおすすめします

- 重要なデータを扱う場合は、事前に別の場所へバックアップを取ってから実行してください

⚠ 完了時は「失敗ファイル数」も必ず確認してください

robocopyは一部のファイルがコピーできなくても、処理自体は続行します。完了時のダイアログはエラーの有無に応じて次のように変わります。

| 表示 | 意味 |

|---|---|

| 完了 | 問題なく完了 |

| 完了(注意あり) | 軽微な不整合を検出(内容の確認を推奨) |

| 完了(一部エラーあり) | 一部ファイルのコピーに失敗(失敗件数を表示) |

とくにマウント済みのイメージファイルやネットワーク越しの転送では、アクセス権限の都合でファイル単位の失敗が発生することがあります。「一部エラーあり」と表示された場合は、実行フォルダの fileTransfer_10G_win_log_<日時>.txt を開いて、どのファイルが失敗したか確認してください。

中止した場合、送信先には中途半端な状態のデータが残ります

「中止」はその場で強制停止するため、コピーの途中で止まったファイル・フォルダがそのまま送信先に残ります。続きを行う場合は、事前比較で残りの差分を確認してから改めて転送してください。

送信先デバイスの自動判定が効かない場合があります

Google Drive for Desktopなど、クラウドストレージが仮想的なドライブとしてマウントされている環境では、OSからは通常の内蔵ドライブと区別がつかないため自動判定が働きません。この場合はプリセットを手動で選んでください(誤ったプリセットのままでも転送自体は失敗しませんが、速度が最適化されません)。

ベンチマークログのプライバシー

benchmark_results.jsonl には、マシン名・デバイス種別・速度・件数などの統計情報のみが記録され、コピー元/送信先のフォルダ名やファイル名は一切含まれません。他のマシンの結果と見比べる目的で、比較的安心して共有できる形式になっています。

ログは自動削除されません

転送ログ・ベンチマークログは、いずれも自動的には削除されません。実行フォルダの容量が気になってきたら、手動で古いログを整理してください。

(参考)動作環境

- Windowsrobocopy はOS標準搭載のため追加インストール不要)

- psutil(任意): インストールしておくと実測I/O速度([実効I/O]モード)で表示されます。無くても動作します([推定速度]モードにフォールバック)